イスラエルの入植活動、中東和平脅かす=ケリー米国務長官
[ロイター] - 28日、ケリー米国務長官はイスラエルのユダヤ人入植活動が中東和平を脅かしているとし、イスラエルがパレスチナとの「2国家共存」に基づく合意に達しなければ、アラブ諸国と「真の和平を保つことはできない」と述べました。
(写真:AFP/TTXVN)
ケリー長官は国務省で演説し、「われわれの長年の努力にもかかわらず、2国家共存という解決策は深刻な危機にさらされている」と指摘しました。
国連安全保障理事会は23日、イスラエルの入植活動の即時停止を求める決議案を採択しました。ケリー長官は決議案によって「イスラエルが見限られた」との見方を否定し、「イスラエルを孤立させているのは、和平実現を危険にさらす入植活動だ」と述べました。
イスラエルのネタニヤフ首相はケリー長官の演説について、イスラエルに対する偏見を示しているとして批判。パレスチナ側のユダヤ人国家への反対という問題の本質にほとんど言及していないと述べました。
トランプ次期米大統領はツイッターでオバマ政権を批判し、「イスラエルが軽視され無礼に扱われる状況を続けることはできない」としました。