イラク軍のモスル奪還作戦で市民や支援者の犠牲相次ぐ
(NHK)イラク軍はことし10月からアメリカ軍などの支援を受けて、ISのイラク最大の拠点であるモスルの奪還に向けて大規模な軍事作戦を進め、これに対しIS側も激しい抵抗を続けています。
(写真:AFP/ TTXVN)
イラクを担当する国連のグランデ人道調整官は22日、モスル市内で、迫撃砲による市民の被害が2日間で2回相次ぎ、支援物資の受け取りを待っていた人たちや支援活動のスタッフ11人が死亡、およそ40人がけがをしたことを明らかにしました。
砲撃を誰が行ったかは明らかにしていませんが、「支援物資を待つ人々は守られるべき存在で、人道主義の原則に反している」と述べて、強く非難しました。
一方、イラク軍によりますと、イラク軍が制圧したモスル郊外の市場で22日、過激派組織ISが、爆弾を積んだ3台の車による自爆攻撃を行い、市民と警察官、23人が死亡したということです。
2か月余りに及ぶモスル奪還作戦でどれだけの市民が犠牲になったかはっきりしませんが、戦闘が長引く中、さらに多くの市民が巻き添えになることが懸念されています。