(VOVWORLD) -イランの大統領選挙は7月5日に、欧米との対話を重視する改革派の候補と、欧米との対立をいとわない保守強硬派の候補による決選投票が行われることになりました。いまの強硬な外交政策が継承されるのか、欧米との関係改善に向けて転換が図られるのかが焦点となります。
IRNA/TTXVN撮影 |
28日に行われたイランの大統領選挙では、唯一の改革派の候補で議会の副議長や保健相を務めたペゼシュキアン氏が最も多い1041万票余り、次いで国防や外交を統括する最高安全保障委員会の事務局長を務めた保守強硬派のジャリリ氏が947万票余りを獲得しました。
ただ、いずれの得票も過半数に届かず、7月5日にこの2人による決選投票が行われることになりました。
また、今回の投票率は40%ほどにとどまり、1979年にイスラム体制が樹立されて以降、最も低くなっていて、決選投票では投票率がどうなるかにも関心が集まっています。
一方、338万票余りを得ながらも落選した保守強硬派のイラン議会のガリバフ議長は、声明を発表し、みずからの支持者に対して、決選投票ではジャリリ氏に投票するよう呼びかけています。
決選投票では、いまの強硬な外交政策が継承されるのか、欧米との関係改善に向けて転換が図られるのかが焦点となります。(NHK)