イラン核合意、米は履行=国務長官らと協議-EU外相
ワシントンで、EUのモゲリーニ外交安全保障上級代表とティラーソン国務長官=ロイター
EU=欧州連合のモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相)は10日、訪問先のワシントンで記者団に対し、イラン核開発をめぐるイランと欧米など主要国の合意について「(米側との)会談で完全履行の意向を聞くことができ、安心した」と述べました。ロイター通信が報じました。
モゲリーニ氏は9日、アメリカ側のティラーソン国務長官、フリン大統領補佐官(国家安全保障担当)らと会談しました。アメリカのトランプ政権はイランによる弾道ミサイル発射実験を受け、制裁発動など厳しい姿勢を示しており、欧州には核合意履行の先行きを不安視する声が出ています。
モゲリーニ氏はまた、ウクライナ情勢についてもアメリカ側と協議したと説明しました。「(東部での停戦を定めた)ミンスク合意の完全履行を(対ロシア)制裁とリンクさせる必要があるという認識で(米側と)一致した」と語りました。【時事】