インド 新型コロナ 急激な感染拡大続く 各国や企業が支援
(VOVWORLD) -インドで新型コロナウイルスの急激な感染拡大が続き、医療体制が危機的な状況となっていることを受けて、各国や企業が医療機器の提供などの支援に乗り出しています。
(写真:ロイター) |
インドでは27日の一日に確認された新型コロナウイルスの感染者が32万3144人と、6日連続で30万人を超える急激な感染拡大が続いています。
首都ニューデリーではICU=集中治療室の空きがわずかとなり、医療用酸素も大幅に不足するなど危機的な状況に陥っていて、各国が支援に乗り出しています。
イギリスは25日、酸素を濃縮する装置や人工呼吸器など600を超える医療機器を提供すると発表し、最初の便が27日、インドに到着しました。
イギリスのラーブ外相はツイッターに、航空機から積み荷が降ろされる写真とともに「私たちみんなが安全になるまで本当に安全だとは言えない。この世界的な脅威に立ち向かうには、国際的な協力が重要だ」と投稿しました。
このほかアメリカ、フランス、ドイツ、それにオーストラリアも人工呼吸器や医療用酸素などを提供する方針を明らかにしているほか、カシミール地方の領有権をめぐって対立している隣国パキスタンも支援を表明しています。
また企業からも、ともにインド出身の、グーグルのピチャイCEOと、マイクロソフトのナデラCEOが資金提供や技術協力を明らかにするなど、13億の人口を抱えるインドでの感染を抑え込むため、支援が広がっています。(NHK)