6日午前、ハノイで、チャン・ダイ・クアン国家主席とベトナムを国賓訪問中のフランスのオランド大統領は共同記者会見を行いました。
記者会見で、クアン主席は「ベトナムとフランスは、引き続きフランスとアジア太平洋地域との関係の発展、及びベトナムとEU=欧州連合との協力関係の強化を目指して、互いに支持し合う」と強調し、次のように語りました。
(テープ)
「私とオランド大統領は、海域と海洋に関する法律の支配という原則を強調すると共に、航行自由の維持を公約しました。また、双方は、国際法、とりわけ1982年の国連海洋法条約に基づいて、武力の行使や武力による威嚇をせず、あらゆる紛争を平和措置で解決することで一致しました。去る7月12日に常設仲裁裁判所が裁定を下した後に、双方は、DOC=海上行動宣言を十分に履行する重要性を改めて強調すると共に、COC=海上行動規範の締結に向けた努力を支持しています。」
一方、オランド大統領は、「この数年間、両国の協力関係は絶え間なく発展している。特に、両国が2013年に戦略的パートナーシップを樹立して以来、両国関係は、多くの分野において効果的かつ積極的に発展してきた。」と強調しました。オランド大統領は次のように明らかにしました。
(テープ)
「私自身は、今回のベトナム訪問を通して、両国関係を強化したいと思います。また、ベトナムに進出するフランス企業をどのように増加させるか考えています。その他、文化、科学研究などの分野においても両国の関係を強化したいのです。」
このように語ったオランド大統領は「フランスは、航行の自由という原則を支持し、1982年の国連海洋法条約を尊重すると共に、対話はあらゆる紛争を解決する措置であることを認めている。」と明らかにしました。
なお、6日昼、ハノイで、クアン主席は、フランスのオランド大統領によるベトナムの国賓訪問の歓迎レセプションを主催しました。