シリアのアサド大統領、安全地帯構想「現実的でない」
アサド大統領=ロイター
シリアのアサド大統領は、ヤフー・ニュースのインタビューで、シリア国内の避難民らが居住するための「安全地帯」を設置する構想を「現実的でない」と拒否する姿勢を示しました。ただ、アメリカ軍がシリアで過激派組織「IS=イスラム国」と戦うことは「歓迎する」と述べました。
「安全地帯」の設置は、アメリカのトランプ大統領が提唱している構想です。ただ、資金は湾岸諸国が負担すると説明する以外、具体的な内容は明らかになっていないということです。
インタビュー記録によりますと、アサド大統領は、「まったく現実的なアイディアでない」とし、シリア自体は安全で、わざわざ安全地帯を設ける必要はないと指摘しました。
アサド大統領は、アメリカ政府がシリア政府と連携し、アサド政権を正式な政府と認めれば、アメリカ軍がシリアでISと戦うことを歓迎するとしました。
大統領は「米国人が誠実であれば、歓迎する。他の国と同様、われわれもテロリストと戦い打倒したい」と語りました。(ロイター)