シリアの和平協議 停戦をいかに定着させるかが主な議題に
(NHK)シリアの和平協議は、政権側と反政府側をそれぞれ支援するロシアとトルコの呼びかけで開かれるもので、カザフスタンの首都アスタナには22日、反政府勢力の代表や、アサド政権のジャファリ国連大使、それに、国連のデミストラ特使などが続々と入り、事前の調整をしました。
和平協議は日本時間23日午後から始まり、24日まで続く予定で、先月末に発効した停戦をいかに定着させるかが主な議題になる見通しです。
(写真:EPA/TTXVN)
協議を主導するロシアは、支援するアサド政権が北部のアレッポを完全に制圧し、圧倒的に優位に立ったことから、協議を通じて、政権側に有利な形で内戦の終結を図ろうという狙いがあると見られます。
一方、反政府勢力側は、こうしたことを警戒しつつも、戦闘では劣勢なうえ、多くの住民が戦闘に疲れていることもあり、協議の場で、どれだけ要求を通せるか見極めようという構えです。
また、今回の協議には、ロシアとの関係改善に前向きなアメリカのトランプ新政権も招かれましたが、政権発足直後のため、代表団は派遣せず、カザフスタンに駐在する大使がオブザーバーとして参加する予定です。