(huffingtonpost.jp) 24日、シリア内戦をめぐり、カザフスタンの首都アスタナで開かれたアサド政権と反体制派武装組織の和平協議は昨年末に発効した停戦合意を完全に履行させるため、仲介役のロシア、トルコ、イランによる停戦監視の仕組みを新たに立ち上げることを盛り込んだ共同声明を発表し、閉会しました。声明はこの3カ国による連名で出され、政権と反体制派は含まれていません。
(写真:EPA/TTXVN)
今回の協議でトランプ米政権は、駐カザフスタン大使のオブザーバー参加にとどめました。停戦を主導したロシアとトルコが、米国抜きでシリア和平を進める構図が鮮明になりました。
声明では「シリア内戦に軍事的解決はなく、政治移行プロセスを通じた解決しかない」ことを確認しました。停戦から除外した「イスラム国」(IS)や「シリア征服戦線」(旧ヌスラ戦線)などの過激派組織について、「(ロシア、トルコ、イランの)3カ国共同で戦闘を続け、反体制派の武装勢力から分断させる」ことも盛り込みました。
また、スイス・ジュネーブを拠点とする国連主導の和平協議について、これまで反体制派からは政治組織だけが参加してきましたが、2月8日に再開する次回会合から武装組織が参加することを「支援する」としました。