今月20日、政府本部で、グエン・タン・ズン首相は、ベトナムを訪問していた三菱東京UFJ銀行の平野のぶゆき頭取と会見しました。
席上、ズン首相は、三菱東京UFJ銀行が工業や、エネルギー、交通インフラ整備などの分野におけるベトナムのプロジェクトに投資を行っている日系企業に数十億ドルを融資してきたことを高く評しました。これは、2013年12月に東京で行われたズン首相と三菱東京UFJ銀行を含め日本の大手企業13社の代表との対話の具体的な結果と見られています。
また、ズン首相は、三菱東京UFJ銀行が戦略的パートナーとしてベトナムのベトティンバンクを支援していることや、裾野産業、ハイテク産業、インフラ整備、農業分野でベトナムを支援していることを高く評価しました。
その上で、ベトナムと日本との投資貿易関係をさらに促進するために、両国企業が交流や協力を強化していくよう訴えました。さらに、「ベトナム政府はまもなく、ベトナムの商業銀行における外国投資家の株式保有率の上限を上方調整する」と明らかにしました。
一方、平野頭取は、「ベトナムに進出してきた日本の企業と投資家の数は、アセアン緒国の中で2番目に多い」とし、「日本企業は裾野産業や、ハイテク、エネルギー、交通インフラ整備、農業などへの投資を促進する傾向があるが、三菱東京UFJ銀行はこれらの分野に投資する企業に融資する用意がある」と明らかにしました。
また、「日本は、ベトナムの中小企業に裾野産業関連技術を移転する用意もある」と述べました。