タイ 国民投票始まる 民政復帰に向けた新憲法の賛否問う

タイ 国民投票始まる 民政復帰に向けた新憲法の賛否問う - ảnh 1
タイのプラユット首相(写真:ロイター)

(NHK)タイでは、おととしのクーデターのあと発足した軍主導の暫定政権の下で民政への復帰に向けた新しい憲法の草案が示され、その賛否を問う国民投票が行われています。

投票は日本時間の午前10時から始まり、首都バンコク中心部の投票所にはクーデターを起こした当時の陸軍司令官で、暫定政権のプラユット首相も姿を見せ、「新憲法はタイの将来にとって重要なもので民政復帰に不可欠だ」などと述べ国民に投票を訴えました。

新憲法の草案では、民政復帰後も最初の5年間は、上院議員は全員、軍の意向を踏まえて任命されることになっているなど、政治に軍の影響力を強く残す内容になっていて、「民主的ではない」と批判の声も上がっています。ただ、反政府デモが繰り返されるなど政治の混乱が続いてきたタイでは、安定を求めて軍の影響力が残ることに一定の理解を示す市民もいて、どのような判断が下されるのか注目されます。

ご感想

他の情報