(VOVWORLD) - 29日午前、ファム・ミン・チン首相の主宰の下、「新型コロナ予防対策」に関する全国会議がオンライン形式で開催されました。
会議で発表しているチン首相 |
会議の冒頭、チン首相は、新型コロナウイルス感染症がより複雑に推移しているので、これに対応するより効果的な予防対策が求められていると述べ、大都市や工業団地を始め、全国各地は「疫病と敵のように闘う」という精神で、より迅速で断固とした措置をとらなければならないと強調しました。また、チン首相は全国各地の指導者らに対し、責任感をもって知恵を絞って新型コロナ予防対策に全力を尽くしてゆくよう求めました。
一方、グエン・タイン・ロン保健大臣は、今回の第4波はインド型とイギリス型の変異株により、工業団地で幅広く広がっていることが特徴であると述べ、インド型とイギリス型のハイブリッド変異株も発見したと明らかにしました。
ロン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「現在、インド型とイギリス型の変異株は主要な株ですが、インド型とイギリス型の新型コロナウイルス変異株が合わさった新たな変異株を発見しました。インド型の変異株にはイギリス型の変異が出ていることが分かりました。この新たな変異株はとても危険であると思います。保健省は世界に新たな変異株の遺伝子解析結果を公表します。この変異株は空気でも早くて幅広く感染することが特徴です。そのためか、感染者数が急増していると思います。」
ワクチン接種について、ロン大臣は「ワクチンの接種を進め、2021年内集団免疫を実現するという目標が出されているが、世界でワクチン不足状況が起きている」と指摘しました。そのため、保健省は国内産のワクチンの研究・開発を進めると共に、世界各国からのワクチンの調達に関する交渉を促進しています。これまで、ベトナムは1億回分以上のワクチンの調達に関する合意を達成し、これからも4000万回分のワクチンの調達に力を入れているとしています。
ロン大臣は、「当面、感染が拡大している北部バクザン省とバクニン省を優先地方としてワクチンの接種を進めているが、18歳以上の人口の7割にワクチンを接種するという目標を実現させるために全力を尽くしている」と強調しました。