会見で、チン首相は、ユン・ソンニョル大統領に、チン首相とハン・ドクス首相との会談結果について通知しました。それによりますと、会談は重要な成果を収め、中には今後のベトナム・韓国の包括的な戦略的パートナーシップの更なる深化を目指す大きな方向性が定められたとしています。

この機に、両首脳は、2025年までに二国間の貿易取引総額が１千億ドルに達し2030年をめどに1500億ドルに達するという目標達成のために両国の経済連携を実質的かつ効果的に強化させることで一致しました。

チン首相は韓国企業に対し、半導体産業やデジタルトランスフォーメーション、グリーン転換、バイオテクノロジーなど多くの分野への投資を拡大するよう要請するとともに、「韓国政府が半導体や水素、AI人工知能などの分野での人材育成の協力を強化するほか、戦略的な交通インフラ整備を目指しEDPF＝経済協力増進基金を通じた２０億ドル相当の融資を推進するよう」提案しました。

 一方、ユン・ソンニョル大統領は、「韓国企業がベトナムを有望な投資先として高く評価している」と明らかにした上で、「韓国企業がベトナムの大きなプロジェクトに参加できるよう、ベトナムに対し好ましい条件を引き続き提示していくよう」要請しました。また、韓国は半導体産業やハイテクノロジーなどの分野に関わる人材育成や文化産業開発においてベトナムを支援するほか、2025年4月に行なわれる「グリーン成長とグローバル目標2030のためのパートナーシップ」サミット（P4G）の開催においてベトナムをサポートする用意があると強調しました。