(VOVWORLD) - 2日午後、政府本部でファム・ミン・チン首相は、ベトナムを国賓訪問中の東ティモールのジョゼ・ラモス・ホルタ大統領と会見しました。
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会見で、両首脳は政治的信頼の強化、両国の高級指導者が達成した合意の効果的な実施、二国間協力に関する法的枠組みの整備、協力潜在力の活用で合意しました。
チン首相は、コメが両国間の貿易における主要品目であると評価したうえで、食料安全保障の確保に貢献するため、双方がコメ貿易に関する覚書の延長または新規締結を提案しました。また、東ティモールに対し、繊維製品や、革靴、飲料、乳製品、加工食品、農産物など、東ティモールの需要や嗜好に合ったベトナム製品の輸入を増やすよう促しました。
さらに、チン首相は、東ティモールに進出するベトナム企業の事業活動に関する問題点を早期に解決し、通信や、デジタルサービスソリューションの提供、石油・ガス探査などの分野におけるベトナム企業の投資拡大に有利な条件を提示するよう東ティモール側に求めました。
一方、ホルタ大統領は、ベトナムのマクロ経済管理と国際統合の成功が印象深かったと述べ、農業と食料安全保障の確保、インフラ開発、教育・訓練、人材開発、医療、飢餓・貧困解消など、ベトナムの得意分野での支援を要請しました。また、ベトナムが東ティモールへの投資を増やすよう希望を表明するとともに、自国に進出するベトナム企業に有利な条件を提供すると確約しました。
地域と国際問題に関して、チン首相は、ベトナムが東ティモールのASEAN=東南アジア諸国連合の加盟を一貫して支持すると強調しました。ホルタ大統領は、東ティモールがあらゆる多国間、地域的、国際的機構や組織へのベトナムの立候補を支持する用意があると確認しました。
双方はまた、ベトナム東部海域(南シナ海)に関するASEANの原則、中でも、同海域の平和、安定、安全保障、海上・上空の自由航行の確保、1982年国連海洋法条約を含む国際法の原則に従って海上で発生した紛争を平和的措置で解決すること、DOC=海上行動宣言の完全履行、COC=海上行動規範の早期作成を引き続き支持すると確約しました。