トランプ候補「オバマ大統領はアフリカ生まれ」の主張を撤回
(写真:thethaovanhoa.vn)
(NHK)共和党のトランプ候補は、これまで「オバマ大統領はアフリカのケニアの生まれで、アメリカの大統領の資格はない」などとする主張をオバマ大統領がアメリカで生まれたことを証明する書類を公開しているにもかかわらず繰り返してきました。
これについてトランプ氏は16日、首都ワシントンで行った演説のなかで、「オバマ大統領はアメリカで生まれた。この話はこれで終わりだ」と述べ、主張を全面的に撤回しました。
トランプ氏は撤回の理由は説明していませんが民主党のクリントン候補と激しい争いを続ける中、物議を醸すトランプ氏の過激な主張への抵抗が根強い共和党内の穏健派や黒人などのマイノリティーへの支持の拡大を目指す狙いもあると受け止められています。
一方、トランプ氏は、「もともとこの議論は、2008年の大統領選挙で当時、オバマ大統領と争った民主党のクリントン氏の側が持ちだしたものだ」と新たな主張も行い、クリントン氏への攻撃に転じる姿勢も見せました。
大統領選挙は、今月26日にニューヨークでトランプ氏とクリントン氏の初めてのテレビ討論会が行われる予定で、双方の直接対決に全米が注目しています。