[ロイター] - 28日、トルコのチャヴシュオール外相はトルコとロシアがシリア停戦案を策定したことを明らかにしました。前週、ロシア、イラン、トルコがモスクワで協議を行い、シリア内戦の解決に向けた共同声明を発表し、シリア和平合意へ仲介する姿勢を示していました。
(写真:TTXVN)
チャヴシュオール外相はアンカラで記者団に対し「シリア向けに2種類の文書があります。ひとつは政治的解決に関する文書で、もうひとつはは停戦に関する文書です。これらは、いつでも実施可能だ」と述べました。また、シリアの反体制派がアサド大統領を支持することは絶対ない、との認識を示しました。
複数の関係筋がロイターに明らかにしたところによりますと、ロシア、イラン、トルコの3カ国の合意案では、シリアを、少なくとも数年間はアサド大統領が統治し続ける地域と地方勢力が影響力を行使する地域(インフォ-マル・ゾーン)に分けることも想定しています。
ロシアは、次回の3カ国会合をカザフスタンのアスタナで開催するとしています。
トルコ政府高官は28日、今後の協議について「われわれは、移行政権樹立に重点を置いている」とし「アサド大統領が、その政権に参加するかどうかが話し合われるだろう」と述べました。また、アサド大統領はアスタナ会合に出席しない見通しも示しました。