(VOVWORLD) - 2025年のベトナム・中国国交樹立75周年に向けては、両国関係をより実りの多い協力パートナーシップに高めるため、お互いに一層の努力を重ねるようトー・ラム主席から要請がありました。
トー・ラム国家主席(右)と熊波大使(左) |
11日午前、ハノイの国家主席府において、トー・ラム国家主席は在ベトナム中国大使館の熊波大使と会見しました。
会見の場で、トー・ラム主席は、ベトナムが中国との友好協力関係の発展を戦略的に重視しており、独立した対外政策の最重要課題の一つとしていることを確認しました。そして両国の緊密な連携を要請しました。具体的には、各レベルの訪問団の往来や各種協力メカニズムの効果的運用、実質協力の強化と質の向上、国境を越える鉄道連携やベトナム北部での鉄道開発協力の推進、ベトナム農水産物や食肉類の対中国輸出促進、地方間協力の深化、両国民間・青少年交流の活性化などであるとしています。
ベトナム東部海域(南シナ海)をめぐる問題については、トー・ラム主席は、両国が高級指導者間の合意と共通認識を誠実に履行し、海上での摩擦を抑制・解決に導くとともに、相互の正当な権利・利益を尊重し、1982年の国連海洋法条約をはじめとする国際法に沿った適切な対処を積極的に見出すべきだと強調しました。
2025年のベトナム・中国国交樹立75周年に向けては、両国関係をより実りの多い協力パートナーシップに高めるため、お互いに一層の努力を重ねるようトー・ラム主席から要請がありました。
一方の熊波大使は、中国側も高級指導者間の共通認識を適切に実施し、具体的な協力措置を着実に前に進め、有益な分野での協力をさらに深化させるとともに、海上での摩擦を適切に管理・解決し、包括的な戦略的協力パートナーシップを健全かつ安定的に発展させ、両国民に実質的利益をもたらすよう努力していくと確約しました。