パリパラ アーチェリーの重定選手が出場辞退 賠償命令受け
(VOVWORLD) -パリパラリンピック、アーチェリー日本代表の重定知佳選手が同じ競技の選手から名誉を傷つけられたと訴えられ、賠償を命じられたのを受けて、JPC=日本パラリンピック委員会は、重定選手からパリ大会の出場を辞退する申し出があり、日本選手団から取り消したと発表しました。
(写真:AFP/TTXVN) |
重定選手は3年前、同じパラアーチェリーの選手のブログに匿名で、「悪あがきもほどほどにした方がいい」などと投稿し、その選手から名誉を傷つけられたとして訴えられ、今月、東京地方裁判所は重定選手に120万円余りの賠償を命じました。
重定選手はこの判決を不服として控訴していましたが、取り下げました。
日本身体障害者アーチェリー連盟は、重定選手のパリ大会への派遣は問題ないとしていましたが、JPCが国際大会の選手の派遣規程に違反する可能性があるとして、重定選手にヒアリングをして検討を進めたところ、22日、重定選手からパリパラリンピックの出場を辞退する申し出があったということです。
JPCは辞退の申し出を受理し、重定選手を日本選手団から取り消しました。
パリパラリンピックの日本選手団の選手の数は、1人減って175人となりました。
重定選手は「私の軽率な投稿で選手を傷つけてしまったこと、心よりおわび申し上げます」などとコメントしています。
JPCの森和之会長は「今回の事案は、大変残念であります。名誉毀損やひぼう中傷はいかなる場面においても断じて許されるものではありません。再発防止に向け、より一層取り組みを実施してまいります」とコメントしています。(NHK)