パレスチナ 課題山積の中 ファタハが7年ぶりの総会
(写真:AFP/TTXVN)
(NHK)7年ぶりに開会したファタハの総会は、ヨルダン川西岸のラマラで29日に始まり、ガザ地区の代表団や周辺国などのパレスチナ難民の代表も含む1300人以上が参加しました。
冒頭で、パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長がファタハのトップに再選されました。総会は5日間開催され、このあと、イスラエルとの和平交渉など向こう5年間の方針や指導部の人事が決まる予定で、アッバス議長はファタハ内部の政敵を指導部から排除することで権力基盤の強化を図る見通しです。
ただ、アッバス議長は80歳を超え、後継者選びが急務となっているうえ、パレスチナ国家の実現も見通せない状況が長く続いていることから求心力の低下が指摘されています。
ヨルダン川西岸では、パレスチナの治安機関とアッバス議長に反発する勢力との間で衝突が相次ぎ、内部対立による混乱の拡大が懸念されていて、新たに発足する指導部が事態の鎮静化を図れるか注目されます。