６日午前、ハノイで、ベトナムのグエン・スアン・フック首相は、ベトナムを訪問中のイランのハサン・ロウハニ大統領と会見しました。

フック首相とロウハニ大統領による会見

会見で、フック首相は、「ベトナムは常にイランとの伝統的な友好協力関係を重視している」と強調し、今回の訪問は両国関係に新しいページ切り開くであろうとの確信を表明しました。また、「ベトナムの関連各省庁に対し、両国の貿易総額を２０億ドルにするという目標を達成するため、イランの関連機関と連携して両国の指導者による合意の展開を促進するよう求める」と明らかにしました。

そして、フック首相は、イランに対し、イランに進出しようとするベトナムの通信会社に便宜を図り、情報通信分野における両国の協力を一段と拡大させるよう提案しました。

一方、ロウハニ大統領は、「今回の訪問は、ベトナムとの関係強化を目指すイランの政治的意思を示している」と強調し、先ごろハノイで開催された第８回イランベトナム政府合同委員会会議で達成された合意の展開を加速させたいとの考えを示しました。同大統領は、ベトナムへの建設資材の輸出、火力発電所の建設、稲作、文化交流、観光などの分野においてベトナムとの協力をさらに促進させようとの希望を表明しました。