スイスのダボスで開催中のWEF=世界経済フォーラムの第47回年次総会の枠内で、19日午前、グェン・スァン・フック首相は、「地域の戦略的角度から見た生産の将来」という討論会に参加しました。討論会で発言にたったフック首相はこの30年間のベトナムのドイモイ刷新事業の成果を紹介しました。
(写真:TTXVN)
その中で、「貧困国であったベトナムは現在、市場経済が能動的に発展し、国際社会に幅広く参入する中所得国となっており、世界の第4次産業革命において、長期的経済発展の維持を目指すベトナムは、徐々に枯渇している天然資源と安い人件費に依存すれば迅速かつ持続的に発展できないことを認識した上で、経済成長モデルの刷新や、国内経済の競争力向上、付加価値の高い製品とサービスの提供、優秀な人材育成、グローバルなバリュー・チェーンへの参入に力を入れている。
それに伴い、企業を中心に改革事業を促進し、国民と企業の利益のための政府を造る」としました。フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「世界の第4次産業革命の流れに溶け込むため、我々は優秀な人材の育成、近代的科学技術の研究を強化する必要があります。ベトナムは労働人口が総人口の60%を占めており、向こう20年、人口の黄金期に入る国とされています。ベトナムは生涯学習社会づくりと労働力の質的向上を目指し、教育改革を全面的に行なっています。インターネット利用率は総人口の52%を占めており、2020年までに、IT分野に携わる技術者数は100万になる見込みです。これらは、富士通や、インテル、サムスンなど世界の大手企業がベトナムで産業基盤を拡大するために活用している要素です。」