現地時間の18日午後、グエン・スアン・フック首相率いる代表団はスイスのダボスで開催されているWEF=世界経済フォーラムの第47回総会の諸活動に参加し、行動を開始しました。フック首相はオーストリアのクリスティアン・ケルン首相、WEFのクラウス・シュワブ議長、ADB=アジア開発銀行の中尾武彦総裁らと会見しました。
WEFの高官と握手を交わしているフック首相(右)
オーストリアのケルン首相との会見で、双方は2017年中、国交樹立45周年を記念する諸活動を行なうこと、経済貿易協力合同委員会会議を早期に開催することで一致しました。フック首相はオーストリアに対し、ベトナムの市場経済体制を認定するとともに、EU=欧州連合にベトナムとの自由貿易協定の署名、批准を働きかけ、また、2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国入りを支持するよう要請しました。
一方、WEFのシュワブ議長との会見で、フック首相はWEF・メコン会議を継続するとともに、ベトナムに対し、WEFの各グループと専門家との結合を支援し、国家競争力向上や、農業発展に関する政策をコンサルトするよう求めました。
他方、ADBの中尾総裁との会見で両者は、インフラ整備や気候変動への対応、経済再構築、2016年から2020年期の貧困解消に関する各プロジェクトの実施を促進すると同時にメコン地域諸国と協力し、ベトナムで開催される第6回大メコン圏経済協力首脳会議の準備にあたることで一致しました。フック首相はADBに対し、メコン地域の交通インフラ整備、エネルギー開発、投資、貿易円滑化を支援し続けるよう要請しました。