ロシアのプーチン大統領が、今後1年間優先的に取り組む内政や外交の基本方針を示す年次教書演説を行いました。その中で今月訪問する日本との関係について、「ロシアとの経済関係を強化し、共同プロジェクトを始めようという日本の指導部の方針を歓迎する」と述べて、経済を中心とした日本との関係強化に期待を示しました。プーチン大統領はモスクワのクレムリンで1日、日本時間の1日午後6時すぎから年次教書演説を行いました。
(写真:AFP/TTXVN)
大統領は、冒頭から演説の大部分を内政問題にあてたあと、外交に言及し、アジア各国との関係強化の重要性が増しているとして、中国、インドに続いて日本との関係について触れました。この中で、「東の隣国、日本との関係発展を期待している。ロシアとの経済関係を強化し、共同プロジェクトを始めようという日本の指導部の方針を歓迎する」と述べ、経済を中心とした日本との関係強化に期待を示しました。また、プーチン大統領はウクライナ情勢やシリアの内戦をめぐって対立を深めてきたアメリカとの関係について、「ロシアはアメリカの新政権と協力する用意がある。
対等と相互利益の原則に基づき、関係を正常化し、発展させることが重要だ」と述べました。そのうえで、「米ロ両国は世界の安全保障に責任を負っている。国際テロという真の脅威と戦ううえで、アメリカとの協力を期待する」と述べ、アメリカのトランプ次期大統領との間で、国際テロとの戦いで協力し、関係が改善に向かうことに期待を表明しました。