(共同)アメリカのトランプ次期大統領側はアイスランドでの米ロ首脳会談を計画しているとの報道を否定しましたが、オバマ政権下で冷戦後最悪の状態に陥った米ロ関係の転換に向けて、ロシアのプーチン大統領との早期会談を模索しているもようです。従来の外交常識に縛られないトランプ流「取引」の成果を打ち出す狙いがあるとみられます。
しかし、急激な対ロ接近はNATO=北大西洋条約機構の反発を呼ぶのが必至で、身内の共和党とのあつれきを生む恐れもあります。主要閣僚候補は指名承認公聴会でロシアを「脅威」と位置付け、トランプ氏との温度差を示しました。アメリカ外交に混乱をもたらす可能性は否定できません。