ハノイ国家大学所属経済・政策研究所が11日に発表した報告によりますと、今年の第3四半期のGDP国内総生産の伸び率は6.4%に達し、今年の上半期より著しい成長を見せています。これにより、今年初めからの9ヶ月のGDPの伸び率は5.93%に達しているとしています。
報告の発表会
報告は、政府は今年のGDPの伸び率を6.3%-6.5%に下方修正したものの、今年の伸び率は6%を越えないであろうとの予測を出しています。また、経済成長よりマクロ経済の安定化の方を重視する必要があるとしています。経済・政策研究所のグエン・ドク・タイン所長は、経済成長を加速させるには企業への融資金利の引き下げが重要であると述べ、次のように語りました。
(テープ)
「今、貸し出し増加は順調である一方、調達財源はかなり豊かです。これは融資金利の引き下げに有利な条件を作り出しています。9月の銀行間取引金利はずっと1%以下続いていました。国民からの貯金を誘致するための金利について銀行間の競争はかつてと同様ありません。ですから、商業銀行が融資金利を引き下げるタイミングだと思います。これは、企業の活動に弾みをつけて、経済の着実な回復につながると期待しています。」