キューバ革命を主導し、約半世紀に渡って同国で最高指導者として社会主義の国造りを進めてきたフィデル・カストロ前国家評議会議長が先月25日午後10時29分、死去しました。90歳でした。
ハノイ市内で
キューバ革命の指導者、フィデル・カストロ前国家評議会議長の死去を受け、ベトナムの党、国家、国民の親しい同士を偲ぶために、4日全土で喪に服します。この日に、全国の全ての機関や施設、及び外国駐在ベトナム代表機関で半旗が掲げられ、公的行事が中止されることになっています。
4日午前、ベトナム国内各地でフィデル議長の追悼式が行なわれました。南部ベンチエ省、ゾンチョム県で行われた追悼式で、同県人民委員会のグエン・ミン・チュン副委員長はフィデル・カストロ前議長の死去に哀悼の意を表明するとともに、「カストロ前議長はベトナム国民の親しい兄弟であり、故ホーチミン主席とともに両国の団結と友好関係の強化に尽力していた」と強調しました。
同日、中部クアンチ省はカストロ議長の追悼式と「1973年、フィデル・カストロ前議長はクアンチ省を訪れた」と題する写真展を行ないました。ドンハ市の住民レ・ベト・チさんは次のように語りました。
(テープ)
「フィデル氏は唯一の外国元首としてクアンチ省を訪れた人物が分かりました。写真をみて、心を強く動かされました。クアンチ省出身の人として、キューバとベトナム、とりわけクアンチ省との関係は日増しに緊密化されると望んでいます。」