11日午後、ハノイで、グエン・スアン・フック首相はベトナムを訪問中のデンマークのクリスチャン・イエンセン外相と会見しました。
フック首相(右)とイエンセン外相(左)
席上、フック首相は、「両国は協力を強化するための大きな潜在力がある」とし、「ベトナムは優先対象となるプロジェクトのリストを発表する」と明らかにした上で、デンマーク側に対し、「このリストを参考にし、グリーンエネルギーや、再生可能なエネルギー、医療などの分野でベトナムとの協力を強化するよう」要請しました。
これとは別に、同日、ファム・ビン・ミン副首相兼外相はイエンセン外相と会談しました。双方は、両国企業間の協力を奨励し、有利な条件を作り出していくことや、ベトナムとEU=欧州連合とのFTA=自由貿易協定の早期締結を促進することなどで一致しました。
ミン副首相はデンマーク側に対し、海上安全保障や、紛争の平和的解決に関する経験交換、インフラ整備、教育、農業、気候変動への対応、グリーン技術などの分野で、ベトナムとの協力を強化していくよう提案しました。そして、海上紛争問題に関し、イエンセン外相はベトナムの立場に支持を表明しました。