(VOVWORLD) - ベトナムのトー・ラム党書記長・国家主席が、習近平総書記・国家主席の招きに応じて8月18日から20日まで中国を国賓訪問しました。この訪問を機に、両国は共同声明を発表し、包括的な戦略的協力パートナーシップの更なる強化と、新たな情勢下でのベトナム・中国間の未来共有コミュニティ構築の推進について重要な合意に達したことを明らかにしました。
中国側は、ベトナムを近隣外交の最優先国と位置付ける方針を強調しました。一方、ベトナム側も中国との関係を外交政策の最重要課題として捉えていることを確認し、両国の戦略的選択であると表明しました。
両国は、「16文字」方針や「4つの良好」精神に基づき、政治的信頼の向上、国防・安全保障協力の実質化、実務協力の深化、社会基盤の強化、多国間協調の緊密化、意見の相違の適切な管理と解決を含む「6つのより」の方向性を堅持することで一致しました。
また、2025年を「ベトナム・中国人文交流年」とすることを宣言し、ベトナム・中国外交関係樹立75周年を記念する一連の行事を共同で開催することも発表されました。
さらに、両国は海上での意見の相違をより良く管理し、解決する必要性を強調しました。ベトナム東部海域（南シナ海）と地域の平和と安定の維持に向けて協力することを確認しました。
この訪問中、両国は党学校、連携、産業、金融、税関検査検疫、医療、メディア、地方および民生など多岐にわたる分野での協力文書に署名しました。
両国首脳は、今回の訪問が大きな成功を収め、ベトナムと中国間の未来共有コミュニティ構築を推進する上で重要な役割を果たし、地域と世界の平和、安定、発展に寄与するものであると評価しました。