ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席の招きに応え、ミャンマーのテイン・チョー大統領夫妻率いる代表団は26日から28日にかけてベトナム国賓訪問を行なっています。これを機に、両国は共同宣言を出しました。その中で、両元首は党、国家、政府、国会の代表団による相互訪問や草の根外交活動を強化するとともに、2017年にベトナムで第2回政府合同委員会会議を、ミャンマーで第7回外務次官級の政治協議を開催することなどで一致し、互恵を基礎に、貿易・投資協力を深化させると確約したとしています。
また、双方は地域の平和、安定に関する共感的な見解を示す一方、情報や経験の交換を通じて、国防・安全保障分野での協力を強化し、国防政策対話や共同ワーキンググループの設立を検討すると表明しました。
クアン国家主席とテイン・チョー大統領は農業、通信、交通運輸分野での協力関係の強化、拡大を歓迎すると同時に、地域と国際場裏での双方の緊密な連携を高く評価し、ASEAN内の協力やメコン川の水源の持続的な活用を進めることで合意しました。さらに、「ASEAN共同体ビジョン2025」の完全実施を通じて、ASEAN共同体の構築や地域の平和、安定、繁栄に向けての努力を強化すると確約し、平和的措置による紛争の解決、ASEANの中核的な役割の発揮の重要性を訴えています。
そして、両元首は国際法、中でも1982年国連海洋法条約に従って、紛争を解決し、武力による威嚇、又は武力の行使をしないという原則、また、DOC=海上行動宣言の完全履行、COC=海上行動規範の早期作成への支持を再確認しました。