先ごろ、ロシアのインタファクス通信は、「ベトナムとEAEU=ユーラシア経済連合間の自由貿易協 定(VN-EAEU FTA)が10月5日に発効する」と伝えました。
ユーラシア経済連合にとって、自由貿易協定を結ぶのはベトナムが初めてで、発効すれば、国内企業にとって 輸出増加のチャンスとなる見通しだということです。 このFTAの発効により、ベトナムとユーラシア経済連合はそれぞれの国内市場の9割を開放します。
(写真:therussophile.org)
具体的には、ベトナムは牛乳や乳製品などの畜産物、穀物製品 などの農産物、機械設備、車両などに対する輸入関税率を段階的に引き下げます。一方、ユーラシア経済連合は、水産物、農産物、縫製品、皮革・履物製品、木材 製品などの関税を引き下げます。
関税の引き下げにより、双方の貿易額は2014年の40億USD(約4000億円)から2020年には2.5~3倍の100億~120億USD(約1兆~1兆2000億円)に増加する見込みとなっています。