11日から13日にかけてベトナム共産党大衆工作中央委員会のチュオン・ティ・マイ委員長率いる代表団はロシアを訪問しました。訪問期間中、同代表団はロシア共産党や「統一ロシア」党の代表と会見した他、ロシア司法省、ロシア・ベトナム友好協会、ベトナム戦争を経験したロシア退役軍人協会とそれぞれ会合を行いました。

ロシア共産党のジュガノフ党首と会見で双方は今後の両党の友好協力関係の強化措置について討議しました。一方、「統一ロシア」党のジェレニアク副書記との会見は情報・経験の交換やそれぞれの国の支配政党の建設を話し合い、両国の戦略的かつ全面的パートナー関係の強化に貢献することが狙いです。

こうした中、ロシアのコノバロフ司法大臣との会合で、双方は各団体、大衆組織に対する国家管理やロシア在住ベトナム人コミュニティの状況などについて意見交換しました。ロシア側はベトナム人コミュニティの所在国への参入を高く評価するとともに、今後も、ベトナム人コミュニティは活躍し、両国の友好と全面的な協力の発展に貢献していくとの信頼を示しました。

なお、この機に、ベトナム共産党大衆工作中央委員会のチュオン・ティ・マイ委員長はロシア側にベトナムの状況やベトナム東部海域問題に関するベトナムの立場を紹介しました。ロシア・ベトナム友好協会とベトナム戦争を経験したロシア退役軍人協会の代表はベトナム東部海域問題を国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約に従って、平和的措置で解決するというベトナムの立場に対する支持を表明しました。