(VOVWORLD) - 第3号台風(アジア名:ヤギ)がベトナムに上陸し、多くの地域に甚大な被害をもたらしました。9日午前の時点で、死傷者は270人を超え、うち26人が死亡または行方不明となっています。各地で緊急の復旧作業が進められ、日常生活の早期回復を目指しています。
倒れた木の撤去に取り組んでいる兵士 |
商工省は電力復旧、燃料供給の維持、生活必需品の確保を最重要課題としています。グエン・ホン・ディエン商工大臣は次のように語りました。
(テープ)
「電力・エネルギー部門に対して、発電所、送電線、配電網の早期復旧に全力を尽くすよう指示しました。これにより、産業活動と国民生活に不可欠な電力供給の回復を目指します。同時に、エネルギー分野では安定した供給源の確保に努めます。また、市場の混乱を防ぐため、燃料の安定供給を維持します。大手企業や卸売業者には、小売店への十分な商品供給を求め、生産活動と国民生活のあらゆるニーズに応えられるよう対策を講じています」
通信インフラの復旧にも数千人が動員され、2日以内の完全復旧を目指しています。
台風の強風で倒れた多数の樹木による交通障害も発生しており、環境衛生部門や緑化部門が撤去作業を進めています。9月12日までには倒れた木の撤去を完了する予定です。
住民の避難を支援している兵士 |
北部では河川の氾濫により多くの地域が浸水し、数千人が避難を強いられています。ラオカイ省では自然災害緊急事態が宣言され、イェンバイ省でも多くの世帯が避難しました。
ソンラー省フーイエン県人民委員会のディン・ティ・トゥ・ハー副委員長は次のように述べました。
(テープ)
「鉄砲水や土砂崩れの危険性が高い地域では、住民の安全を最優先に考え、迅速な避難を実施しています。必要に応じて強制避難も行い、人命の保護に全力を尽くしています。また、ダー川沿いの地域では、養殖業従事者に対して魚の早期収穫を呼びかけ、船舶所有者には安全な場所への係留を指導するなど、被害の軽減に向けた対策を進めています」