レバノン、60万人が避難し「壊滅的」状況に直面―国連

(VOVWORLD) - 国連の当局者は9日、レバノン国内での避難民が60万人に達し、イスラエルがヒズボラ武装勢力に対する攻撃を強める中、レバノンが「壊滅的な」人道的危機に直面していると警告しました。
レバノン、60万人が避難し「壊滅的」状況に直面―国連 - ảnh 1レバノンのサイダで紛争を避けて避難する人々(写真:THX/TTXVN)

ヒズボラは、レバノン南部でイスラエル軍との衝突が激化しており、ロケット推進兵器を用いてイスラエルの国境侵犯の試みを阻止していると発表しています。

レバノン担当国連特別調整官ジャンニーヌ・ヘニス・プラシャール氏は記者会見で、「レバノンは、壊滅的な規模の紛争と人道的危機に直面している」と述べました。また、「イスラエルも事態の沈静化に向けた多くの呼びかけに対し、前向きな対応を期待している」と語りました。

しかし、戦闘がさらに激化する中、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は強硬な姿勢を示し、「レバノンはガザで見られたような長期戦に直面する可能性がある」と警告しています。

AFP通信の公式発表によりますと、イスラエルは9月23日以降、レバノン国内のヒズボラ拠点に対する空爆を強化しており、これまでに1190人以上が死亡し、100万人以上が避難を余儀なくされています。

国連のレバノン担当人道的調整官イムラン・リザ氏は、レバノンが「史上最悪の時期」に直面していると述べ、国内避難民が60万人に達し、そのうち35万人以上が子供であると報告しました。彼は「戦争にもルールがある」と強調しました。

イスラエルは、ベイルートの民間空港やそのアクセス道路への攻撃を排除しないとしながらも、「民間人を標的にしているわけではない」と説明しています。しかし、ヒズボラの活動やイスラエルへのロケット弾発射の意図を確認した場合は、行動を起こすと、イスラエルのダニー・ダノン国連大使は述べました。

イスラエル軍は、ヒズボラが過去1年間にわたって国境地域への攻撃を繰り返し、何万人ものイスラエル人が避難を強いられてきたことに対応し、9月30日にレバノンへ侵攻しました。(アラブニュース)

ご感想

他の情報