ロシア誤爆でトルコ軍兵士3人死亡 プーチン大統領哀悼の意
(NHK)シリア北部のバーブ郊外で9日、IS掃討作戦を進めるトルコ軍がロシア軍による空爆を受け、兵士3人が死亡、11人がけがをしました。
トルコ政府によりますと、ロシアのプーチン大統領がトルコのエルドアン大統領に直ちに電話で哀悼の意を伝え、今後こうした事故の再発を防ぐため緊密な連携を取ることなどを確認したということです。
(写真:AP)
おととし11月には、シリアの国境付近でトルコ軍がロシア軍の爆撃機を撃墜したことから両国の関係が冷え込みましたが、トルコ側が事実上の謝罪をし、その後両国はIS掃討を進めるうえで軍事的な連携を強めています。
このためプーチン大統領としては、速やかにトルコ側に哀悼の意を表することで、再び双方の対立に発展するのを避ける狙いがあるものとみられます。
ただ、シリア北部では、ISの主要拠点の制圧を目指してシリア軍なども部隊を進めており、引き続き偶発的な衝突によって各国間の緊張が高まることが懸念されています。