(news.tbs.co.jp)中国の北京で60代の男性が鳥インフルエンザに感染し、重体となっていることがわかりました。中国では、南部を中心に去年の秋からヒトへの感染が200例あまり確認されていますが、北京では初めてです。
(写真:Kyodo/TTXVN)
北京市の疾病管理センターによりますと、11日、市内の病院に入院中の68歳の男性がH7N9型の鳥インフルエンザウイルスに感染していることが確認されました。
男性は先月29日に隣の河北省で発症し、容態が悪化したため北京の病院に移送されて感染が確認されたもので、現在、重体だということです。当局では鳥と接触したことが感染の原因とみられるとしています。
中国では去年の秋から南部を中心にヒトへの感染が200例以上確認されていて、江蘇省の衛生当局は、先月感染した49人のうち21人が死亡したと明らかにしています。在中国の日本大使館は、鳥との接触を避けることなど在留邦人に注意喚起をしています。
中国での感染者の増加を受け、WHO=世界保健機関は「限定的ながらヒトからヒトへの感染が起きている可能性も否定できない」として警戒を呼びかけています。