仏越協会の代表評議会、中国にハーグの仲裁裁判所の裁定の尊重を要請
(写真:AFP)
10日、フランス・ベトナム協会の代表評議会はフランス大統領、政府、議会、欧州議会、欧州委員会、フランス駐在中国、アメリカ、ASEAN=東南アジア諸国連合加盟諸国などの大使に陳情を送りました。その内容は中国に対し、「中国によるベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)の領有権主張に法的根拠がないとして、フィリピンが提訴した仲裁裁判で、オランダのハーグの仲裁裁判所が7月12日に下した裁定を尊重する」よう求めました。
フランス・ベトナム協会の代表評議会は「中国がフィリピンの領海を侵害すると共にこの海域の環境を破壊することは国際法に違反する他、フィリピンを始め、地域諸国の主権と利益を侵害する行為である。」と強調しました。また、陳情はフランス大統領、政府、議会、欧州議会、欧州委員会、フランス駐在中国、アメリカ、ASEAN=東南アジア諸国連合加盟諸国などの大使に対し、中国がハーグの仲裁裁判所の裁定、人工島の造成とこれらの人工島の軍事化などの活動を中止するよう求めました。
これより前に、フランス・ベトナム協会の代表評議会は声明を出し、その中で、ベトナム東部海域に関するハーグの仲裁裁判所の裁定を支持すると共に、中国に対し、地域と世界の平和、安定のため、国際法を違反する行為を中止し、この裁定を遵守するよう求めました。