仏首相にカズヌーブ内相 バルス氏、大統領選出馬で辞任
(日経)フランスのマニュエル・バルス首相は5日、2017年4~5月の大統領選出馬のために辞任すると表明しました。オランド大統領は6日、後任にベルナール・カズヌーブ内相を指名しました。同氏は与党・社会党(中道左派)の大統領選に向けた候補者選びが本格化する中、次期政権発足までテロ対策や失業率の改善に取り組む姿勢を表明しました。
カズヌーブ氏は53歳でオランド政権で欧州担当相と予算担当相を務めた後、14年から治安対策を担う内相を務め、15年11月のパリ同時テロなどで陣頭指揮を取りました。
同氏の任期は17年5月の次期政権発足までとなります。オランド氏は次期大統領選への不出馬を表明済みです。政権として大きな改革は打ち出しにくく、目の前の問題のみに取り組む事実上の暫定内閣になりそうです。
オランド氏はこれに合わせて小幅な内閣改造を実施し、カズヌーブ氏の後任の内相にはブルノ・ルルー下院議員が就きました。