停戦中のシリアで空爆 安保理が緊急会合


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(写真:ロイター)


(NHK)シリアの国営通信は17日、政府軍の部隊がアメリカ主導の有志連合の軍用機から空爆を受け、複数の兵士が死亡したと伝え、アメリカ軍も事実関係の確認を進めるとする声明を発表しました。

これを受けて、国連安全保障理事会は17日夜(日本時間18日午前)、ロシアの要請で緊急の会合を開き対応を協議しました。

会合に先立って、アメリカのパワー国連大使は、空爆の標的は過激派組織IS=イスラミックステートだとしたうえで「シリア政府軍の兵士が攻撃されたとすれば、意図したものではなく、死者が出たことは遺憾だ」と述べました。

これに対して、ロシアのチュルキン大使は、「アメリカは、停戦期限の19日までISへの空爆を控え、ロシア軍と連携して的確なターゲットを確認したうえで攻撃を加えるべきだった」と述べて、空爆を非難しました。

緊急会合でのやりとりは明らかにされていませんが、停戦の実現で合意したアメリカとロシアの間で対立が再燃したことで、停戦の枠組みに悪影響が及ぶことも予想され、19日の停戦期限が延長されるかどうかや21日に国連安保理で開かれる予定の閣僚級の会合の行方が注目されます。

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