全国民がワクチン接種を受けられるようにあらゆるリソースを活用

(VOVWORLD) - 新型コロナウイルス感染症が複雑に推移している背景の中で、ベトナム政府は、全国民がワクチンの接種を受けられるようにすべてのリソースを活用する方針です。

ベトナム保健省によりますと、ベトナムは全国民にワクチンを接種するために、約1億5千万回分のワクチンを調達し、その費用は25兆ベトナムドン(日本円で1250億円)にのぼるとしています。そのため、政府は国家予算はもちろん、国内外の組織と個人の寄付金もワクチンの調達に活用しています。

26日、ファム・ミン・チン首相は、新型コロナウイルスワクチン基金の設立に関する決定に署名しました。この基金は、ワクチンの輸入及び国内産のワクチンの研究・生産を促進させるための資金を管理・調整する機能を持っています。この基金について、財務省国家予算局のヴォ・タイン・フン局長は次のように語りました。

(テープ)

「私たちは、新型コロナウイルスワクチン基金の管理体制などを完備します。これにより、企業などは基金の銀行口座に寄付金を振り込むことができます。財務省か国家公庫のホームページで組織と個人の寄付金を公開します。当面、企業などは保健省を通じて基金に寄付していますが、これは国内外の組織と個人の自発的な寄付です。」

政府が新型コロナウイルスワクチン基金を設立したことは国内外のベトナム人の支持を受けています。ベトナム祖国戦線が27日に行った寄付運動だけで、国内外の組織と個人は新型コロナとの闘いに必要な資金として2兆7千万ベトナムドン(日本円で135億円)の寄付金を提出すると公約しています。

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