7日、台風は首都ハノイをはじめ、北部の多くの地方に深刻な被害を及ぼしました。台風の影響により、ハイフォン市で1人、東北部クァンニン省で3人、ハイズオン省で１人の死者が出たほか、186人の負傷者が確認されました。物的被害が統計されていません。

国立水門気象局によりますと、首都ハノイをはじめ、北部の平野部と丘陵地帯では引き続き、強風が吹き荒れ、北部山岳地帯で鉄砲水や土砂崩れが発生する恐れがあると予測されています。

これに先立つ7日深夜、台風予防対策指導部の最終会合で、チャン・ホン・ハー副首相は各地方に対し、被害克服を急ぐよう指示しました。また、クァンニン省、ハイフォン市、ナムディン省、タイビン省は被害情報を見極めたうえで、救難救助隊と緊密に連携し、沈没・漂流した船舶や行方不明者の救難にあたると同時に被害を統計し、住民の日常生活安定化を支援する必要があるとしています。商工省は電力会社に対し、送電網の機能回復、国防省、情報通信省は通信会社に対し、情報通信ネットワークの早期回復に力を尽くすよう指示しました。