国外在住ベトナム人専門家 国内の新型コロナ抑制に貢献
(VOVWORLD) - 8月1日、グローバルベトナム人専門家協会は、「ワクチンを理解して新型コロナウイルス感染症を抑制」をテーマにしたシンポジウムをオンライン形式で行いました。
このシンポジウムは、新型コロナウイルスワクチンの安全性を心配してワクチン接種を受けない人も少なくないことから、人々にワクチンについて理解してもらい、ワクチン接種を加速させることが狙いです。
シンポジウムで、WHO世界保健機関の結核対策プログラムのグエン・ニャット・リン博士は、今まで承認された新型コロナウイルスワクチンはその安全性と効果性を証明するために厳しい承認過程を経てきたと明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「変異株が多かったものの、ワクチンはデルタ株を含むほとんど変異株に効果があります。デルタ株はワクチンの効果に影響を与えることがありますが、ウイルスによる重症と死亡を抑制する効果はまだ高いです。これは承認済のすべてのワクチンにとって正しいです。ワクチンの副作用はありますが、その比率は高くないです。特に、アナフィラキシーショックが起きることはまれです。ワクチンは人間をウイルスによる感染と死から守る重要な役目があります。これは、自分自身だけでなく、家族とコミュニティを守る意味でも重要な役割を果たしています。」
シンポジウムで、ベトナムは新型コロナの第1、第2、第3波で追跡と隔離の措置を撤退させたことにより、感染抑制に大きく成功したにも関わらず、今回の第4波で追跡と隔離の措置の傍ら、ワクチン接種を加速させる必要があるとの意見が出席者の多くから出されました。ホーチミン市医科薬科大学のド・ヴァン・ズン准教授は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムはワクチンの調達にいろいろ取り組んでいます。できるだけ多くのワクチンを手に入れるために、コバックスファシリティに参加したほか、多くの国の協力と支援を活用しています。また、ベトナムは、最前線に立つ医療関係者や、感染リスクの高い人をワクチン接種の優先対象者にしており、接種計画を明らかに公表しています。」
シンポジウムで、専門家らは、ワクチンの供給源が不足している中でワクチンを選ぶことなく、できればすぐにワクチン接種をうけるようとの呼びかけを出しました。