国連安保理 ロシアと北韓の新条約めぐり緊急会合

(VOVWORLD) -北韓とロシアが新たな条約に署名し軍事的な協力を強めていることをめぐって国連の安全保障理事会で緊急会合が開かれ、韓国や日本、アメリカなどからは「国連決議違反だ」との非難が相次ぎましたが、ロシアは「完全なうそだ」として武器取引を否定しました。
国連安保理 ロシアと北韓の新条約めぐり緊急会合 - ảnh 1(写真:AFP/TTXVN)
会合は6月の安保理議長国である韓国の黄浚局(ファン・ジュングク)国連大使の主宰で現地時間の28日に開かれました。
 
会合で、黄大使は、北韓とロシアの武器取引について、「およそ500万発の砲弾を積載できるコンテナ1万1000個以上の軍需品が、北韓からロシアに運ばれた」と指摘しました。
 
そして、北韓とロシアが軍事的な協力を強化する「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結したことについて、「重大な懸念だ」としたうえで、「北韓の軍事力増強につながるいかなる協力も、国連安保理の決議違反だ」と指摘しました。
 
日本の山崎国連大使も、「北韓が安保理決議に違反して弾道ミサイルをロシアに輸出し、そのミサイルをロシアがウクライナで使っていることを強く非難する。こうした武器の移転はロシアによるウクライナ戦争を助長するものだ」と述べました。これに対し、ロシアのネベンジャ国連大使は、「北韓のミサイルをロシアがウクライナで使ったという臆測は真実ではない」と主張しました。
 
会合には、EU=ヨーロッパ連合とウクライナも招待されましたが、これについて、ネベンジャ大使は、「EUとウクライナは北韓とは無関係だ」と反発し、議長国の韓国が中立の義務に違反していると非難しました。
 
これに対し、アメリカのロバート・ウッド国連代理大使は、「この問題が韓半島とインド太平洋だけでなく、ヨーロッパの安全保障に与える影響を考慮すると、関係国を会合に招くことは重要だ」と反論しました。
 
一方、韓日米を含む48か国とEUは、会合に先立って共同声明を発表し、北韓とロシアの新条約に「深い懸念」を示し、両国の間の武器移転を「可能な限り強い言葉で非難する」と強調しました。(http://world.kbs.co.kr/)

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