故カストロ前議長の遺灰 革命発祥の地に埋葬


(NHK)キューバ革命を主導し、90歳で死去したフィデル・カストロ前国家評議会議長の遺灰が、革命の同志が眠るキューバ東部の墓地に埋葬されました。

フィデル・カストロ前国家評議会議長は先月25日に死去し、キューバではその翌日から国を挙げて喪に服して、さまざまな追悼行事が行われてきました。

カストロ氏の遺灰は各地を巡回したあと、キューバ東部の革命発祥の地と呼ばれるサンティアゴ・デ・クーバに送られ、4日に革命の同志が眠る墓地に埋葬されました。

故カストロ前議長の遺灰 革命発祥の地に埋葬 - ảnh 1
写真:TTXVN


親族など少数の人だけが埋葬に立ち会いましたが、墓地の周辺には多くの市民が詰めかけ、国旗を振るなどしてカストロ氏との別れを惜しんでいました。

カストロ氏は、1959年にキューバ革命で親米政権を倒し、社会主義政権を樹立して平等な教育や医療の実現に力を尽くしたと評価される一方、人権を抑圧する独裁者だとして批判も受けてきました。

アメリカのトランプ次期大統領は、キューバが人権問題などで改善を図らなければ、オバマ政権が作ったキューバとの関係正常化の流れを覆す考えを示しています。

この日でカストロ氏の喪に服す期間は終わり、キューバは絶対的な指導者のいない、新しい時代に入りますが、体制などに変化が生じるか、注目されます。

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