はじめに、文化ニュースをお伝えします。
・先週、グェン・スアン・フック首相は、文化・スポーツ・観光部門の2016年の活動を総括し、2017年の任務を定めるサテライト会議に出席しました。2016年に、ベトナムを訪れた外国人観光客の数は延べ1千万人に達し、2015年と比べて26%増となりました。観光収益は400兆ドン、約2兆円に達し、目標値を4年も前倒して達成しました。会議で発言に立ったフック首相は「今年も、文化・スポーツ・観光部門は、文化を国の経済発展に繋がる主要な分野と見なして、文化を持続的に発展させ、民族色豊かな文化の保存と発揮に努力してゆく必要がある」と強調しました。
・先週、ハノイ市内の国立歴史博物館で、国宝展が開幕しました。5月下旬まで行われるこの国宝展は、2000年前のドンソン文化時代から1945年のベトナム民主共和国誕生までのベトナムの国宝を紹介しています。その中で、2000年から2500年前に作られたゴックルー銅鼓や、2500年前の道具・彫刻作品、ホーチミン主席が記した「獄中日記」などが目玉と見られています。
ホーチミン主席が記した「獄中日記」
これはホーチミン主席が蒋介石政権に中国で交流された時期に創作したもの。133の詩が含まれている詩集である。
2000年前のドンソン文化時代に属する容器。(直径61センチ、高さ90センチ)
バンバン寺の鐘につけたチャン王朝時代の龍
国立歴史博物館のグエン・バン・クオン館長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「これらの国宝は国立歴史博物館が所蔵しており、これまで数回にわたり人々に紹介してきましたが、全部を公開・展示するのは今回が初めてです。これを通して、これらの国宝の価値や意義などを紹介したいのです。これらの国宝の中の多くはドンソン文化時代のものです。これらは、芸術的にも、歴史的にも、文化的にも価値を持っています。」
次はスポーツニュースをお伝えします。
・国際テニス連盟のデービッド・ハガティ会長が9日から11日にかけて、ホーチミン市を訪問しました。この訪問は、来る8月に同連盟の2017年の年次大会の準備作業についてベトナム側と共に討議することが狙いです。同会長は「ベトナムには国際テニス連盟の2017年の年次大会を開催する可能性がある」と明らかにした上で、ベトナムのテニス連盟と連携して、ベトナムのテニス選手、コーチの訓練を行う意向を表明しました。
・先週、ハノイで、VOV=ベトナムの声放送局とVFF=ベトナムサッカー連盟の代表は、2017年、2018年、2019年のフットサル国家選手権大会とフットサルベトナムカップの開催に関する協力合意書に調印しました。ベトナムサッカー連盟のチャン・コック・トアン副会長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ベトナムサッカー連盟は、VOVと協力して、2017年、2018年、及び2019年のフットサル国家選手権大会とフットサルベトナムカップが引き続き多くの後援者と観衆者の関心を集めてゆくよう期待しています。これを通して、競争性のある試合環境作りに寄与し、優れた選手を発見するようになることが狙いです。」
トアン副会長はこのように語りました。