新しい変異ウイルスの検出試薬 島津製作所などで開発進む
(VOVWORLD) - インドで広がっている変異した新型コロナウイルスについて、感染の広がりを早い段階でつかむため、京都や滋賀のメーカーが素早く検出できるPCR検査の試薬の開発を進めています。
(写真:ANI) |
インドで最初に確認された感染力の強い変異ウイルスは、今月14日、大阪府で40代の男性の感染が初めて確認され、今後、感染の広がりの兆しを早期につかむことが課題になっています。
こうした中、京都市の「宝ホールディングス」の子会社で滋賀県草津市に本社がある「タカラバイオ」は、インドで広がっている「L452R」の変異に対応する試薬を開発し、今月31日から出荷する予定です。
また、京都市に本社のある「島津製作所」も「L452R」の変異を検出できるキットについて、来月の販売開始を目指すとしています。
変異ウイルスのタイプを確定させるには、国立感染症研究所などで詳しく調べる必要がありますが、メーカー各社は現場ですぐに検出できる試薬について、今後、新しい変異ウイルスにも対応できるよう迅速に開発を進めたいとしています。(NHK)