記者会見で、安倍首相は双方が２国間関係、及び、共に関心を持っている国際問題について意見を実質的に交換したことを通知しました。また、日本は高質のインフラ整備、経済競争力の向上、人材育成を始め、ベトナムの持続的な成長を支援するため引き続き取り組むと共に、アジア・ヘルス・イニシアチブの枠内における医療協力、日本語教育を含め、文化スポーツ交流などの分野における協力を強化すると明らかにしました。

クアン国家主席は「両国は広範な戦略的パートナーシップを全面的、かつ、実質的に発展させるための具体的な措置で一致した」と明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「両国の指導者が高級代表団の相互訪問、両国国会や両国の交流と協力の促進、国防安全保障分野における協力、草の根外交の強化などで一致しました。これを通じて、ベトナムと日本との持続的な発展に重要な基礎を作り出します。」

地域と国際問題に関して、クアン国家主席と安倍首相は国際法の尊重を基礎に、平和、安定、自由、オープンなインド洋・太平洋地域づくりの重要性で一致すると共に、両国が国連安全保障理事会非常任理事国になることを互いに支持することで一致しました。

ベトナム東部海域（南シナ海）の問題に関して、双方はこの海域の平和、安定、安全保障、航行と航海の自由の確保の重要性を強調した上で、国際法、中でも1982年国連海洋法条約を基礎に平和的措置で紛争を解決することで一致しました。