(VOVWORLD) -10日午前、首相官邸で日本の安倍晋三首相は、同国を訪問中のベトナムのゴー・スアン・リック国防大臣と会談しました。
席上、安倍首相は「日本は、ベトナムとの関係を極めて重視しており、両国間の広範な戦略的パートナーシップの深化を望んでいる。」と強調すると共に、両国が防衛協力に関する共同ビジョンに署名したことを歓迎しました。
一方、リック大臣は「ベトナムは常に日本の役割と構想を高く評価しており、日本と東南アジア地域諸国との協力強化を支持し、日本に対し地域の平和安定の維持にさらに積極的に寄与してゆくよう期待している。」明らかにしました。また、リック大臣は、防衛協力に関する共同ビジョンの署名は、両国の国防協力関係の深化に寄与すると評価すると共に、防衛分野での連携に意欲を示しました。
これに先立ち、リック国防大臣は、小野寺五典防衛大臣と会談を行いました。席上、双方は、「自由で開かれたインド太平洋戦略」の下で、連携を強化したい意向を強調しました。リック大臣は「法律に従って、地域の平和、安定、航行自由を維持することは極めて重要だ。」との見解を述べました。
ベトナム東部海域(南シナ海)問題について、双方は「関連各国は、自制して、外交と法的プロセスを十分に尊重し、国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約に沿ってあらゆる紛争を平和措置で解決し、海上行動宣言を遵守する必要がある。」ということで一致しました。
なお、会談で、両国間の防衛協力・交流を一層推進『日越共同ビジョン』への署名が実施されました。