朝鮮民主主義人民共和国に「最強の制裁」、国連安保理で採択 石炭輸出に上限
【AFP】国連安全保障理事会は11月30日、9月に今年2回目の核実験を行った朝鮮民主主義人民共和国を「最も強い言葉」で非難し、最大の外貨収入源となっている石炭輸出に上限を課すなど、これまでで最も強力な新たな制裁決議を全会一致で採択しました。
(写真:AP/ TTXVN)
米国が決議案を作成した新制裁は、朝鮮民主主義人民共和国に「全ての核兵器と既存の核開発プログラムの放棄」を要求しました。2017年の朝鮮民主主義人民共和国の石炭輸出量について、2015年比62%減となる750万トンを上限とすることを盛り込みました。サマンサ・パワー米国連大使は、この上限設定により、朝鮮民主主義人民共和国が核兵器や弾道ミサイル開発につぎ込んでいる資金を7億ドル(約800億円)ほど削減できると指摘しています。
新制裁ではまた、朝鮮民主主義人民共和国に年間1億ドル(約110億円)程度の収入をもたらしているとみられる銅、銀、亜鉛、ニッケルなど特定の鉱物資源を輸出禁止としました。