朝鮮民主主義人民共和国軍「超強硬な対応措置」 米韓合同軍事演習をけん制

(NHK)朝鮮民主主義人民共和国軍は、1日から始まったアメリカ軍と韓国軍による合同軍事演習について、「超強硬な対応措置で立ち向かう」と反発する談話を発表し、核・ミサイル開発をさらに推し進める姿勢を強調して米韓両国をけん制しました。

アメリカ軍と韓国軍は1日、朝鮮半島の有事を想定した定例の合同軍事演習を韓国で開始し、およそ2か月間にわたって、海兵隊による上陸訓練や、コンピューターを使った図上訓練などを行う予定です。


朝鮮民主主義人民共和国軍「超強硬な対応措置」 米韓合同軍事演習をけん制 - ảnh 1
(写真:ロイター)


これについて朝鮮民主主義人民共和国軍の総参謀部は2日朝、国営メディアを通じて談話を発表し、「演習が強行された以上、わが軍は超強硬な対応措置で立ち向かう」と反発しました。そのうえで、「演習が中止されないかぎり、核武力を中心とする自衛的国防力と先制攻撃能力を強化し続ける。これは決してそら言ではない」として、核・ミサイル開発をさらに推し進める姿勢を強調しました。そして朝鮮民主主義人民共和国軍は、「わが国の領域に1つの火花でも散らせば、直ちに軍事的対応を始める」と米韓両国を威嚇しました。

朝鮮民主主義人民共和国は、1年前の米韓合同軍事演習の期間中、短距離弾道ミサイルの「スカッド」や、中距離弾道ミサイルの「ノドン」、それにSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルなど、射程の異なるさまざまなミサイルを相次いで発射しました。このため関係国は、朝鮮民主主義人民共和国が今回も、演習に対抗する形で再び弾道ミサイルの発射などを強行する可能性があるとして、警戒と監視を強めています。

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