(写真:The Japan Daily Press)
(NHK)韓国軍は21日、島根県の竹島の周辺海域で、何者かが島に上陸するのを阻止する目的だとする訓練を行い、日本政府は韓国政府に対して強く抗議し、訓練の中止を求めました。
この訓練は、韓国海軍が年に2回行っているもので、ことしは6月にも実施されました。韓国海軍によりますと、訓練は、竹島に何者かが上陸しようとした場合を想定し、それを防ぐためのものだとしていて、21日は海軍の艦艇のほか、哨戒機やヘリコプターなどが参加したということです。今回の訓練について、韓国海軍は「予定されていた防衛のための訓練だ」としています。
これについて、ソウルにある日本大使館の鈴木総括公使は、韓国外務省のチョン・ビョンウォン(鄭炳元)北東アジア局長に電話で強く抗議し、「竹島は歴史的にも国際法上も日本固有の領土である」と述べ、訓練の中止を求めたということです。一方、韓国メディアは、今回の訓練は当初、先月23日に行われる予定でしたが、同じ日に日韓両政府が安全保障上の機密情報を共有・保護するための協定を締結することになり、延期されたと伝えています。